ゴルフクラブのバランスの測定方法

ゴルフクラブのバランスの測定方法

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ゴルフクラブのバランスの測定は、グリップエンドから14インチの場所を支点にして、ヘッド側がどれだけ重いかを測定します。これを「14インチバランス測定法」といいます。

ヘッド側が軽い方からA.B.C.D.Eの5段階に分かれ、さらに、それぞれの軽い方から0~9の10段階に分かれ C8、C9、D0、D1、D2のように表現されます。

バランスは本当は数値なのですが、この数値にアルファベット1文字と数字1文字からなる独自の目盛を振ったようなものです。

バランスの選び方

バランスに関しては、万人に当てはまる法則はないと思います。ヘッドの重量感を感じた方が心地よいプレイヤーは重めのバランスを、ヘッドの重量感をあまり感じない方が心地よいプレイヤーは軽めのバランスを選ぶのが良いと思います。要するに好みの問題ですね。

ご自分の好みが良くわからなければ、常識的なバランスのものをチョイスしておけば良いでしょう。あえて言うなら、重めのバランスは、スイングテンポがゆったりしたプレイヤーに適し、軽めのバランスは、スイングテンポの早いプレイヤーに適しているように思います。また、早すぎるスイングテンポを矯正する目的で、ヘッドに鉛を張るなどして、あえてバランスを重くするというのもありだと思います。

バランスの調整

バランスの調整については、いくつかの法則がありますので、ご紹介しておきます。

ヘッドに鉛を貼るとバランスは増加します。1gの鉛でバランスは0.5~0.6ポイント増加します。同じ重さの鉛でも、クラブが長いほど、バランスの増加量が多くなります。

グリップを軽くするとバランスは増加します。グリップを重くするとバランスは減少します。グリップを1g軽くするとバランスは約0.2ポイント増加し、1g重くするとバランスは約0.2ポイント減少します。

クラブを長くするとバランスは増加します。クラブを短くするとバランスは減少します。1インチ長く(短く)するとバランスは4.9~6.6ポイント増加(減少)します。クラブを同じ長さだけ長く(短く)しても、クラブ長が短いほどバランスはたくさん増加(減少)します。

バランスについてのまとめ

バランスのことは、あまり気にする必要はありません。アイアンのバランスとウッド類のバランスをあえて揃えたりする必要もありません。前述の通り、バランスを用いて、総重量や長さの異なる別々のゴルフクラブの振り易さを比較することはできません。

アイアンがD2でドライバーがD0であっても、全く気にすることはありません。常識的なバランスに収まっていればそれで十分です。

また【ゴルフクラブの調整法】も参考にしてください。