「最適」なシャフト選び方
ドライバー編
シャフト選びは、スイングに合ったものを選ぶ事が重要になります。
選択するには,難しいですが、今使用しているクラブで、スライスする、芯に当たらない、
なぜ飛ばないといった悩みを持っているなら、シャフトを替えることで改善される可能性は高いです。
多くの種類のシャフトがあり、そのなかには必ず自分に最適なシャフトがあります。
ドライバーヘッドスピードで選ぶシャフト重量の目安
シャフト 重 量 | ヘッドスピード |
30g~40g | 35m/s~40m/s |
40g~50g | 40m/s~43m/s |
50g~60g | 43m/s~45m/s |
60g~70g | 45m/s~48m/s |
70g~80g | 48m/s~50m/s |
シャフトの最大の目的は、インパクトを最大のヘッドスピードで、そしてスクエアーの状態で迎えさせることにあります。
そのためには、気持ちよくスイングできることが前提にあり、そのポイントとなるのが重量と硬度です。
中でも重量はスイングのテンポやリズムさらにはスタイルまで変化させる重要なファクターです。
出玉の傾向 重すぎればフェイスが開きやすく軽すぎる場合はフェイスが閉じやすい。
適切な重量を見つけることが大切になります。今使用してるクラブがゴルフコースのラウンドで最終ホールまで振り切れる重量を選択することです。
シャフトのトルク
トルクは、シャフトのねじれ度合いを示す数値。この数字が大きいほど、よくねじれるシャフトになります。
*大きなトルクには、自分が余計な動きをしてもヘッドが元の位置に戻ってきてくれるメリットがあります。
*低トルクのシャフトは、手の動きに対してヘッドの動きが敏感です。ヘッドの動きを自分で操作しやすいので、球筋を打ち分けたい上級者向けとも言えます。
また、ハードヒッターにとって、低トルクのシャフトは芯を外して打ってもヘッドがブレづらく、球が曲がりづらいメリットもあります。
平均なゴルファーであれば、ある程度トルクがあったほうが球のつかまりが良く、安定して飛ばすことができます。
ただし、ヘッドスピードの速いゴルファーが高トルクのシャフトを使うと、ヘッドが戻りきらずに球が右に飛んでしまう場合があるので注意してください。
キックポイント
ドライバーシャフトの長さ
ゴルフクラブを選ぶ上でクラブの長さ(クラブ長)は選ぶときのポイントになります。
1インチ長くなるとヘッドスピードが約1m/s速くなると一般的に言われています。
ヘッドスピードが1m/s速くなると約5ヤードほど距離が伸びるわけですから、ゴルフクラブの長さは飛距離に影響する要因の一つです。
最近のドライバーでは45インチ以上の長さがあるものが多くあります。
一概に長さだけで考えることはできないと思いますが、1インチ長くすると飛距離にして5ヤード伸びることになります。
ドライバーシャフト長さの規定シャフトの長さ(60度法)と(ヒールエンド法)2つの方法で計測され正式なルールブックでは、60度法を基準とするよう定められてます。
ドライバーシャフトの規定長さは、48インチ未満です。
シャフト フレックス目安
L | 一般的な女性向きシャフト |
R2 | 一般的なシニア向けシャフト |
R | 平均的なヘッドスピードのある方向きシャフト |
SR | ヘッドスピードが早めの方向け |
S | ヘッドスピードが早めの方向け |
SX | SとX中間的なシャフト |
X | ヘッドスピード48/s以上ある方向け |
XX | ヘッドスピード50/s以上ある方向け |
「硬いシャフトのメリット」
速いヘッドスピードで振る場合、無駄なシナリやねじれが少ない。
スイングテンポの速い人でもシナリの戻りが良い。
バックスピン量が少なく低弾道で飛距離が出る。
シャフトによるタメが少ないので球筋をコントロールしやすい
硬いシャフトのデメリット
ボールが上がりにくい。
シャフトのタメがないので打ち急ぎやすい。
硬いシャフトが向いているゴルファー
ヘッドスピードの速い人
スイングテンポが速い人
「柔らかいシャフトのメリット」
シャフトのしなりを利用してゆったりスイングできる。
ヘッドスピードが遅くても球が上がりやすい。
切り返しのタイミングをとりやすい。
柔らかいシャフトのデメリット
ボールが吹き上がりやすい。
スイングテンポが速いとヘッドが暴れる。
コントロールショットなどの操作がしにくい。
柔らかいシャフトが向いているゴルファー
ヘッドスピードの遅い人
スイングテンポが遅い人
「シャフト」 フレックスの基準
シャフトのフレックス表記には、メーカー間やモデル間で統一した基準がありません。
たとえ同じSと表記されていても、モデルによって硬さは変わるものだと覚えておいてください。
メーカーの純正シャフトとシャフトメーカーのリシャフト用シャフトを比べると、その差は明らかです。
同じフレックス表記がされていても、リシャフト用シャフトのほうが、かなり硬めに仕上がっています。
シャフトの硬さの目安は、「振動数」と「CF(センターフレックス)値」が参考になります。
振動数は、手元側の硬さの度合いを示す数値。
CF値は、シャフト中間部の曲げ剛性を計った数値です。
ともにこれらの数値は、数字が大きいほど硬いことを示します。
*硬すぎればゴルファーはスイング中にしならせようと力みが入り、テンポが速くなります。
*逆にやわらかすぎれば、打ち急ぎは減りますが、頼りなさを感じます。
ドライバーシャフト選び目安 「まとめ」
*レディースゴルファー *ヘッドスピードの速くない男性ゴルファー (ヘッドスピード38m/s以下)総重量 |
*総重量 *シャフト *トルク *ロフト |
270g前後 重量40g前後 6前後 11度以上 |
*アベレージゴルファー *ヘッドスピードの速い女性ゴルファー (ヘッドスピード40m/s以下) |
*総重量 *シャフト *トルク *ロフト |
290g前後 重量40g前後 5前後 10度以上 |
*アベレージゴルファー (ヘッドスピード44m/s以下) |
*総重量 *シャフト *トルク *ロフト |
*310g前後 *重量50g~60g前後 *4前後 *10度以上 |
*ハードヒッター (ヘッドスピード48m/s以下) |
*総重量 *シャフト *トルク *ロフト |
*320g前後 *重量60g~70g前後 *3前後 *9度以上 |
「カーボンシャフトメーカー」
*マミヤ
商品ラインナップが豊富な大手シャフトメーカーです。
アイアン編 「スチールシャフト」
代表されるスチール・シャフトは、トゥルー・テンパー社のダイナミック・ゴールド、 日本シャフト社の NS トゥルー・テンパー社 のライフル・プロジェクト X シリーズ FST社の KBS が多く使用されています。
それぞれの定番製品の特徴は、・ダイナミック・ゴールドは 重くて 元調子のシャフト、また、・NS プロは やや軽くて 中調子のシャフトと言うことになります。
ライフルは重いシャフトですが、ステップ のないステップレスのシャフトで、 元調子のプロジェクト X、 ショートアイアンから ロングショートアイアンまで 調子が 元-中-先 と 変わる プロジェクト X フライテッドです。
KBS は 、スチール・シャフトCテッパーが有名です。
ステップ・シャフトは 先端形状の違いによって パラレル・タイプと テーパータイプに分類されます。
パラレルの先端は 1ステップ分 径が同じで 通常 (9.40mm) であるのに対し、テーパーは 径が先端に行くほど細くなり、 (9.02mm) と若干細く作られています。
スチール・シャフトでは 重いダイナミック・ゴールドか やや軽い NS プロ 950GH の選択のほかに、 様々なスペックのシャフトがあります。
NIPPON SHAFT 日本シャフト
世界を代表する軽量スチール。
軽量スチールの代名詞ともなった「N.S.PRO 950GH」が3,000万本を超えるという結果を誕生させました。
これまでの軽量スチールシャフトには無かった「球が上がりやすく、
弾きがいいので飛距離も出る。」という素晴らしい結果が出せるシャフトは、ツアープロまでも認めるシャフトメーカーです。
日本の技術の品質の高さが、今日も正確なショットを生み出しています。
ZERO7 世界最軽量スチールシャフト
フレックス | スチップ径(mm) | 重量(g) | トルク | キックポイント |
R2 | 9.02 | 73.5 | 2.9 | 先 |
R | 9.02 | 74 | 2.8 | 先 |
S | 9.02 | 77.5 | 2.6 | 先 |
SYSTEM3 TOUR125 最新熱処理技術(MHTテクノロジー)の採用ツアープロの繊細なフィーリングコントロールを実現。
フレックス | チップ径(mm) | 重量(g) | トルク | キックポイント |
R | 9.02 | 127.5 | 1.7 | 元 |
S | 9.02 | 128.5 | 1.5 | 元 |
X | 9.02 | 129.5 | 1.4 | 元 |
True Temper トゥルーテンパー
スチールシャフトの代名詞とも言われるダイナミックゴールド作り続けている、世界№1のスチールシャフトメーカーです。
スチールシャフトといえば、あのステップ(段々上の節)、それを生み出したのもトゥルーテンパー社です。
数々プロゴルフトーナメント・アマチュア大会で、実績を積み重ねるてきた、戦いの中から生まれたシャフト作りを行っています。
スチールシャフトを販売している老舗中の老舗です。
Dynamic Gold Tour issue
フレックス | チップ径(mm) | 重量(g) | トルク | キックポイント |
S400 | 9.0 | 132 | – | 元 |
X100 | 9.0 | 130 | – | 元 |
*ライフルプロジェクトX フライテッド
スチールシャフトながら、カーボンシャフトのようなインパクト前後に加速するような特性を持ったシャフト。
プロジェクトXと基本設計は同じですが、ショートアイアン用はボールの高さを抑えやすく、スピンのコントロールしやすいシナリに、ロングアイアン用は、打ち出しを高くつかまりやすく設計されています。
プロジェクトXの番手別に1本ずつテーパー(手元から先にかけてシャフトが細くなること)の角度を変えてしなり方をショート→ミドル→ロング=手元調子→中調子→先調子とフローさせる設計になっています。
番手別に求められることを、シャフトで補っていくという発想で作成されています。
KBS
PGA ツアーからのフィードバックを基に、 KBS シリーズは、クラブ性能の向上のため、
安定したシャフト全体のしなり感を保ちながらクラブヘッドへのエネルギー伝達効率を最適化するように設計された先進的なシャフトテクノロジーを採用しています。
より高いエネルギー伝達効率により、飛距離性能が大幅にアップ、よりスムーズなショットのフィーリングが得られます。また、安定したシャフトのしなり感が保たれているので、ショットコントロールも同時に向上します。
他の設計上の特色も考慮して、ご自分に合う KBS シャフトのセットを選んで頂ければ、飛距離を最大に伸ばし、且つ、最高のフィーリングとショットコントロール性を得られます。
アイアンシャフトについての 「まとめ」
現在73.5gの超軽量スチールが登場し、今では、120gを超える重量級カーボンが登場しています。同じ重さでスチールとカーボンの選択ができます。
同じ重さの場合、スチールとカーボンとではどこが違うのか?
カーボンシャフトというと、飛ぶけど、「飛びすぎて前後の距離感が悪い」とか「スチールよりも方向性が悪い」と思っている方が少なくありません。
アイアンは飛ばすクラブじゃないことを考えると、スチールの方が方向性が安定すると思います。
スチールとカーボンはどこが違うのか?
個人差はありますが、スチールとカーボンを比較すると、スピン量とボールの上がりやすさに差があります。
抑えた弾道を打ちたいならばスチールの方が適していますし、反対にボールを浮かせたい、高い球を打ちたいならばカーボンの方が適しています。
一般にカーボンシャフトの方が設計の自由度が高く、そして先端側を軟らかく作れる分だけ、打ち出し
角、スピン量を増やすことができ、それが高弾道になります。
軽量シャフトのラインナップによりスチールシャフトにするか、カーボンにするか好みの弾道でセレクトできると思います。